
漢字や語句、文法といった基礎知識の確認問題が多数を占めました。読解問題では、内容の深い理解に加え、要約や意見記述など、論理的な思考力と表現力が求められる難問も出題されています。基礎の定着を図りつつ、記述問題への対応力を高めることが重要です。
発音、リスニング、そして基本的な単語や会話表現の理解といった英語の土台となる能力を広く試す構成となっています。問題のほとんどは基本的な知識の確認や教科書レベルの対話文の穴埋めであり、日々の学習で覚えた表現を正確に使いこなせれば得点できるでしょう。一方で、自己紹介問題は、ヒントを参考にしながらも、スペルや大文字、ピリオドの正確な使用が求められるため、高い記述精度が必要です。今後は、基本的な語彙やフレーズを確実に記憶するだけでなく、自己紹介のような実践的な長文記述で、文法的な正確性も意識した練習を積むことが効果的です。
中学数学の出発点である正負の数の計算技能の定着を非常に重視した構成です。全体の大多数が計算問題または用語・答えを直接書き出す記述形式であり、迅速で正確な処理能力が成功の鍵を握ります。単純な計算ドリルの域を超え、絶対値の概念を問う問題や、基準値を用いた応用的な文章題も出題されているため、単に計算ができるだけでなく、定義や法則の深い理解も求められます。今後は、特に分数や小数が混じった加減算における計算ミスを防ぐための反復練習と、概念的な理解を試す応用問題への対応力を強化することが望ましいです。
理科の生物分野の基礎、特に植物の観察と分類、そして顕微鏡の操作に重点を置いています。記述形式の問題が非常に多く、用語の暗記だけでは対応できず、現象や操作の理由を論理的に説明する能力が強く求められます。例えば、アブラナとツツジの構造の違いからみた分類の理由や、顕微鏡のピント合わせに失敗する理由など、深い理解に基づいた長めの記述問題が出題されています。今後、学習を進める際は、単純な用語暗記に留まらず、なぜそのような構造になっているのか、なぜその操作が必要なのかといった科学的な根拠を説明できるよう準備することが効果的です。
今回のテストは、暗記力と理解力の両方をバランスよく問う内容でした。大陸・大洋や都道府県名の暗記問題は確実に得点できる一方、世界の国々の気候や産業の特徴、日本の領域に関する記述問題で差がつきました。緯度・経度については、意味や地球儀上での関係を理解しているかを確認するような問題も見られました。
対策としては、まず用語や名称を確実に覚えることが基本です。そのうえで、「なぜその地域でその産業が発達するのか」「緯度が高いとどんな気候になるのか」など、教科書の図や写真から読み取れる情報を自分の言葉で説明できる練習をしましょう。
