
2025.11.05
「それってホントに正しいの?」 ― SNSと“思い込み”の怖さを考える#388
80点以上お断りのテントル熱血塾長です!
さて今回は、「それってホントに正しいの?」 ― SNSと“思い込み”の怖さについてお話しします。
「○○高校は落ちるらしいよ」「この塾、やばいらしい」――そんな噂をSNSで見て、不安になったことはありませんか?
現代の子どもたちは、情報の大半をスマホから得ています。
しかし、その中には根拠のない投稿や、誰かの感情が膨らんで拡散された“思い込み”が多く含まれています。
特に受験や定期テストの時期は、ちょっとしたコメントが心を揺さぶり、勉強への集中を奪ってしまうこともあるのです。
こうした“思い込みの連鎖”には、心理学的な仕組みがあります。
人は自分が信じたい情報ばかりを集めてしまう――これを確認バイアスと呼びます。
さらに、同じ考えの人同士だけで情報を共有することで、意見がどんどん偏っていく現象をエコーチェンバーといいます。
埼玉県と東久留米の中学生たちの中にも、「友達が言ってたから」「SNSで見たから」と情報をうのみにしてしまう子が少なくありません。
大切なのは、「その情報はどこから来たのか?」「他の見方はないか?」と、自分で“裏取り”をする習慣を持つことです。
テントルの冬期講習では、こうした“情報リテラシー”を学ぶ時間を大切にしています。
勉強だけでなく、「どう情報と向き合うか」も、これからの入試・社会で欠かせない力です。
授業の中でも、「なぜそう思うの?」「他の意見は?」と問いかけながら、子どもたち自身に考えさせる指導を行っています。
SNSの情報は便利で刺激的ですが、真実とは限りません。
大切なのは、情報を“信じる”前に“考える”こと。
冬期講習という節目をきっかけに、家庭でもぜひ「情報との付き合い方」を話し合ってみてください。
それが、子どもが“考える力”を身につける第一歩になります。
