
2025.10.23
「やる気がないわけじゃない」― 行動の奥にある“気持ち”に気づく力#369
80点以上お断りのテントル熱血塾長です!
さて今回は、「やる気がないわけじゃない」― 行動の奥にある“気持ち”に気づく力についてお話しします。
「勉強しなさい!」と言っても、動かない。
机に向かっても、すぐにペンが止まる。
そんな姿を見ると、「うちの子、やる気がないのでは?」と思ってしまうかもしれません。
ですが、多くの場合、子どもたちは“やる気がない”のではなく、“どう始めればいいか分からない”だけなんです。
特に定期テスト前は、範囲が広く、何から手をつけるべきか迷っている子がとても多いです。
行動の裏には、必ず“気持ち”があります。
「失敗したらどうしよう」「前より点が下がったら怒られるかも」――そんな不安が、子どもの心をストップさせています。
だからこそ、叱るよりも“安心”を与えることが先決です。
埼玉県と東久留米の中学生を見ていても、声かけひとつで大きく変わります。
「前よりも早く机に向かったね」「昨日より集中してたね」など、小さな行動を認めてあげるだけで、子どもは“見てもらえている”と感じ、再び動き出します。
テントルの自習室でも、私たちは“やる気を出させる”よりも“やる気が出やすい空気をつくる”ことを意識しています。
頑張りたい気持ちを引き出すのは、声のトーンや表情、そして「大丈夫」という一言です。家庭でも、勉強を始めない子に対して「どうしたの?」と穏やかに聞くだけで、心の壁がすっと下がることがあります。
やる気が見えないときこそ、焦らず“気持ち”を見つめてみてください。
その小さな気づきが、学力を支える最大の原動力になります。
