
2025.11.12
「塾に行ってるのに成績が…」その原因、親の“期待の圧”かもしれません#383
80点以上お断りのテントル熱血塾長です!
さて今回は、「塾に行ってるのに成績が上がらない理由」について、少し踏み込んでお話しします。
「これだけ塾に通っているのに、なんで伸びないの?」――そう感じる瞬間、ありますよね。
実はその背景に、“期待の圧”が隠れていることがあります。
保護者の方がプレッシャーをかけようとしているわけではありません。
むしろ「応援したい」「頑張ってほしい」という気持ちから出る言葉なのですが、思春期の子どもはそれを“責められている”と受け取ってしまうことがあります。
特に定期テスト前後は心が敏感になりやすく、ほんの一言で気持ちのスイッチが止まってしまうことも珍しくありません。
大切なのは、「結果を求める言葉」と「支える言葉」のバランスです。
「なんでできないの?」はプレッシャーにつながりやすく、逆に「ここまで頑張ってるの、知ってるよ」「一緒に次の作戦を考えようか」という声かけは、子どもの心を軽くします。
埼玉県や東久留米市の中学生を見ていても、成績が伸び悩む子ほど、“期待されていることへの不安”を抱えています。
期待は愛情の裏返しですが、子どもにとっては“失敗できない重さ”として伝わってしまうことがあるのです。
テントルの自習室では、“結果”より“取り組む姿勢”を見ることを徹底しています。
冬期講習の面談でも、保護者の方に「お子さまの努力を言葉で伝えてあげてください」とお話ししています。
たとえば、「前より集中できてたね」「今回の計画の立て方、よかったよ」など、“成長のプロセス”に注目する声かけは、子どもの自己効力感を大きく育てます。
成績を伸ばす土台は、安心感です。
期待は悪いものではありませんが、“重さ”ではなく“支え”として届けられたとき、子どもは本来の力を発揮できるようになります。
焦らず、信じて見守る。
これが、塾と家庭が同じ方向を向くための第一歩です。
