
2025.10.31
「がんばれ」が逆効果になる日 ― 言葉が届かないときにできること#375
80点以上お断りのテントル熱血塾長です!
さて今回は、「がんばれ」が逆効果になる日 ― 言葉が届かないときにできること、についてお話しします。
お子さまに「がんばれ!」と声をかけても、反応が薄かったり、むしろ不機嫌になってしまったり――そんな経験はありませんか?
実は、子どもが落ち込んでいるときの「がんばれ」は、励ましではなく“プレッシャー”として受け取られることがあります。
特に定期テストや受験が近づく時期は、子ども自身が「本当はがんばらなきゃ」と思っているため、その言葉が“追い打ち”に感じてしまうのです。
では、どうすれば言葉が届くのでしょうか。
ポイントは、“共感→具体→安心”の順番で支えることです。
まずは共感。
「緊張するよね」「頑張ってるの、ちゃんとわかってるよ」と、気持ちを受け止める一言から始めてください。
次に具体的なサポート。
「今日はどこまでやってみる?」「一緒に計画立てようか?」と行動につなげる提案をする。
そして最後に“安心”のメッセージを。
「大丈夫、どんな結果でも応援してる」と伝えることで、子どもは心の安全基地を感じ、前向きに動き出せるようになります。
埼玉県と東久留米の中学生たちを見ていても、精神的な支えがある子は、定期テストや受験の波を乗り越える力が強いです。
テントルの自習室でも、落ち込んでいる生徒には無理に励まさず、「今日はここまでやれたね」「来てくれたことがすごいよ」と、“存在を認める声かけ”をしています。
「がんばれ」と言わない勇気は、子どもの心を守る優しさです。
共感から始まる一言が、次の一歩を踏み出す力になります。
