
「水の山富士山」や「日本の花火の楽しみ」といった、自然や文化に関する論理的・説明的な長文読解が中心であり、解答の多くが詳細な記述問題で構成されています。読解では、筆者の抽象的な主張や科学的な内容(水の循環など)を深く考察し、本文の根拠に基づき正確に要点を表現する高度な力が強く求められました。文法や漢字といった基礎知識の定着も必須であるため、これらを確実に得点源にすることが重要です。高得点のためには、長文の論理構造を正確に把握し、複数の情報を統合して論理的で厳密な記述を作成する訓練を強化することが重要です。
リスニングから長文読解、英作文まで幅広い技能を問う構成であり、解答の多くが単語のスペルや語順を問う記述式で占められました。特に、不定詞、動名詞、助動詞といった中学2年生の基礎文法を、空欄補充や語順整序を通じて正確に応用する力が徹底的に確認されています。難易度の高い問題では、複数の情報を整理し、字数や文法的な条件を守りながら正確な文章を作成する応用的な英作文能力が求められました。高得点のためには、基礎文法の知識を定着させるだけでなく、情報を整理した上で、条件を満たした論理的な英作文の練習を重点的に行う必要があります。
主に連立方程式の単元に焦点を当てており、解答の多くが計算過程や結果を記述する問題で構成されています。分数や小数が含まれる複雑な式をミスなく迅速に処理する、正確な計算スキルが必須となります。また、速さ、代金、二桁の整数など、応用的な文章題が多く出題されており、連立方程式を自力で立て、論理的に解き進める高い思考力が求められます。高得点のためには、基本計算の練習を徹底することに加え、多様なパターンの文章題に取り組み、立式から解答までを完璧に行う訓練が必要です。
化学分野の基礎である化学変化と質量に関する単元(質量保存の法則、定比例の法則、酸化・還元)を深く掘り下げています。解答の大部分が記述式で構成されており、特に複雑な計算問題やグラフ・表に基づき反応の原理を説明する応用力が強く求められました。高得点のためには、単に用語を覚えるだけでなく、化学反応の仕組みや物質の質量の変化の法則を完全に理解すること、そしてそれらを論理的に計算や記述で表現できる訓練が不可欠です。
歴史分野と地理分野がバランス良く出題されています。特に歴史分野では、江戸時代の産業や文化に関する知識が詳細に問われました。
地理分野では、日本の諸地域に関する基礎知識に加え、原子力発電所の立地理由やエネルギー構成といった現代的なテーマが、図表や資料を読み取らせる形式で出題されています。
難問に分類される問題では、資料やグラフに基づき、事象の背景や原因を論理的に説明する長い記述力が求められます。高得点のためには、用語の暗記だけでなく、資料の分析力と出来事の因果関係を明確に記述する力を養うことが重要です。
